公開講座「中高生のための獣医学生体験」を開催しました

講座名:フィールドセミナー「中高生のための獣医学生体験」
実施日:平成31年1月26日
受講者数:65名
定員数:200名程度

【目的】
岩手大学には共同獣医学科があり、毎年約30名の学生が入学して講義や実習、卒業研究などの多様な6年間の学びを経て、獣医師として社会に巣立ってゆく。公開講座では、一般市民、特にこれから大学受験を迎える中高生に獣医学の学びを体験してもらい、獣医学に関心を持ってもらうことを目的として、「獣医学生体験」を実施する。基礎系、臨床系、応用系の科目で、中高生にもわかりやすい模擬講義を行い。また、実習の現場を体験してもらえるように、普段目にすることの出来ない付属動物病院や病理標本室などのバックヤードツアーを開催する。

【活動実績】
当日は学外から65名の参加者があり、この他に共同獣医学科、動物病院、FAMSの教員20名が公開講座運営に参加した。参加者は岩手県内各地から幅広く、青森県、宮城県、山形県の高校生の参加もあった。ぽらんホールで13:00から農学部長、共同獣医学科長、動物病院長の挨拶の後に、共同獣医学科大沼准教授、同福井准教授および同山﨑助教の講演(各30分)が行われた(写真1.)。演題はそれぞれ、「目指せ獣医さん、 こんなに広い獣医師のフィールド」、「地球の健康を診て治して予防する」、「獣医学で人の健康な生活を支える」であった。講演終了後に参加者を3つのグループに分けて、動物病院の伴侶動物診療棟と産業動物診療棟、および動物の病気標本室を順番に見学した(写真2.)。各見学場所の説明は伴侶動物や産業動物の臨床教員および獣医病理学研究室の教員が担当した。また、見学者の誘導係や説明補助者には共同獣医学科の学生アルバイトを雇用して対応した。

【今後の課題】
ぽらんホールで行われた3つの講演は、いずれもレベルの高い内容を平易に解説したもので、共同獣医学科の教員から見ても内容の濃いものであった。今回の講演を聞いてわかる通り、教員はそれぞれの専門分野で屈指の学識や経験を有しており、これを広く公開してゆくことが共同獣医学科や岩手大学のバリューを社会に認知してもらう上で必須である。今後のパブリシティにあたっては、教員個人が社会からはっきり見える形で進めてゆく必要があると感じた。
当日は60名余の参加者があり、これを3グループに分けて施設見学を行なったが、見学グループの人数としてはこの位が限界と思われる。1か所20分ずつ3か所で合計1時間を予定していたが、施設間の移動なども含めれば3か所で1時間半を要した。電車の時間などが迫っている方には中座も可である旨をアナウンスしたが、もっと余裕を持った計画にするべきであった。
回収されたアンケートはほとんどが好意的な評価となっており、獣医学に高い関心を持つ生徒が参加した事がうかがわれた。今回は講演聴講と施設見学を併せた企画であったが、施設見学は対応できる参加者数に自ずと制限があり、参加申し込みに合わせた主催者側の対応が難しい場面が起こりうる。参加者の側からすれば体験型の企画の方がより魅力的であり、今後対応策を考えてゆく必要がある。

写真1.ぽらんホールにおける大沼准教授の講演に聞き入る参加者  写真2.動物の病気標本室で生徒に説明する落合教授(左)

地域社会のまち・ひと・しごと創生の実現を目指す教育研究及び
社会貢献の推進に取り組んでいきます

  • Facebook