「いわて美術茶話06中高生版」を8月9日に開催しました

岩手大学アートフォーラムでは、芸術を媒体とした地域創生事業のひとつとして「いわて美術茶話」を実施しています。

この事業は、岩手県内の人的、「物」や「場所」などの物理的な美術資源を活用して、人的ネットワーク構築、美術愛好者層の拡大、そしてその成果を地域に還元していくことを目標としています。

2016年度は、社会人や大学生を参加対象として、岩手大学芸術棟やアートフォーラム活動室を会場に、県内外で活躍する美術家、染織家、美術教員、美術館アートディレクターをゲストスピーカーとして、お茶を飲みながらの対話形式で4回開催しました。

2017年度は、その参加対象を中高生にも拡大して、県内の美術教員からのアドバイスを取り入れ、実技体験を一部含みながら対話を進める「いわて美術茶話中高生版05・06」を開催しています。

今回の「いわて美術茶話06 岩大オープンキャンパスでデッサンして語ろう」は、オープンキャンパスの施設公開と、アートフォーラム事業を共催することにより、デッサンを通じて、大学生と参加者の交流の機会を深める展開で実施されました。

参加者は、中学生1名、高校生11名(県内9名県外3名)で、申し込み時に題材や描画材料、描画時間や開始・終了時間も個々に設定しました。そして、大学生スタッフが参加者に、用具の準備や使用方法を説明後、実技と対話、お茶の休憩をはさみながら交流を進めます。

作品完成を第一の目標としないで、用具使用は実演しながら、作品を描くことの楽しさや、難しさも参加者の必要に応じて話題になりました。

この「いわて美術茶話」が、参加者の皆さんにとって、美術や文化体験の入り口となり、将来的には芸術文化の担い手や愛好者が集う接続点となることを願っています。