公開講座「ニワトリ胚を用いた研究紹介+ニワトリ初期胚の観察会」を開催しました
講座名:ニワトリ胚を用いた研究紹介+ニワトリ初期胚の観察会
実施日:令和元年12月14日(土)
受講者数:20名
定員数:30名
受講料:無料
【目的】
爆発的に発展し続けているライフサイエンス分野では、さまざまなモデル生物が用いられている。北東北において食用として親しまれているニワトリは、そのようなモデル生物の1つであり、古代ギリシャ時代から2300年以上、研究の対象となってきた。本プログラムでは、ニワトリ胚を用いた研究の歴史を解説した後、主に基礎的分野に焦点を当てつつ、最新の研究成果をわかりやすく説明する。また講演に引き続き、ニワトリ初期胚の観察会も行う。
【活動実績】
講演では、ニワトリが属する鳥類の進化と特徴について述べた後、ニワトリの家禽化の過程について説明した。続いて発生生物学におけるニワトリの実験動物としての特徴について説明した後、その実験動物の歴史を紹介した。そして、ウズラ-ニワトリキメラ胚を用いた神経堤由来細胞の発生や、遺伝子導入により鳥類の直接の祖先である恐竜の特徴をニワトリに復活させる研究、更に脳の領域化に関する研究について紹介した。
続いて持参した実体顕微鏡と2日および4日孵卵した有精卵を用いて、ニワトリ胚の観察を行った。参加者のうち半数程度は高校生であり、少なくとも1名は本学農学部獣医学科を志望しているとのことであった。
【今後の課題】
事前参加申込者は6名であったが、当日参加も受け付けることを広報し、更にオープンスペース(八戸ポータルミュージアムの「はっちひろば」)での講演であったため、最終的に20名の参加があった。隣は百貨店と立地は最高であるので、もう少し良い季節に予約を取れれば、更に参加者増を期待できたが、公開講座の実施が認められる5月には、良い季節の週末は既に全て予約が入っていたことは惜しまれる。