公開講座「樹木の成長・繁殖様式から森林の成り立ちを知る」を開催しました

講座名:樹木の成長・繁殖様式から森林の成り立ちを知る
実施日:令和元年11月9日(土)
受講者数:4名         
定員数:10名
受講料:300円

【目的】
様々な樹種が無秩序に混在するように見える森林でも,それぞれの成長方法や繁殖方法が森林の今ある姿に大きく反映している。
本講座では,森林科学に関心を寄せる中学生,高校生を対象に,本学滝沢演習林内を歩きながら,それぞれの樹木の生き方(生態)を説明し,森林の成り立ちについて理解を深めることを目的とする。

【活動実績】
本学滝沢演習林において,林道を歩きながらパネルを用いつつ,森林の更新方法と樹木の成長,花の咲かせ方,花粉交配の在り様,そして森林の構造の関係について説明した。
樹木の成長や森林の構造を説明するには,樹種の判別が容易な秋の紅葉時期がもっとも適切である。たとえば,枝葉の伸ばし方の違いが樹冠の位置による葉の紅葉・黄葉の仕方に反映したり,窒素固定菌と共生している樹木では紅葉・黄葉がほとんどみられず,雪が降るまで緑の葉を着けているなどの生態的特徴が際立つ。当日は木々がきれいに色付き,また天気にも恵まれたために本公開講座を実施するうえで絶好の日よりだった。 
参加者の中には宮城県から来た学生もあり,全員,本学森林科学科へ入学希望の学生だった。講座の最初の方では皆おとなしく,こちらから質問しても答えづらい感じだったが,後半になってからは森林の研究についても熱心に質問していた。

【今後の課題】
アナウンスが遅くなったために受講者数が予定の半分程度になってしまった。