公開講座「フィールドセミナー ウォッチングビンゴをしながら親子で楽しむ秋の森」を開催しました
講座名:フィールドセミナー ウォッチングビンゴをしながら親子で楽しむ秋の森
実施日:令和元年11月10日(日)
受講者数:14名
定員数:20名
受講料:無料
【目的】
ネイチャーゲームのひとつである「ウォッチングビンゴ」を親子で取り組んでもらい、秋季の林内において動植物の発見や魅力を体感してもらう。また、この体験を通じて市民の方々に岩手大学演習林に親しみを持っていただけるようにする。
【活動実績】
場所:滝沢演習林
講師:浅沼 晟吾 氏
紅葉が終盤となった滝沢演習林でフィールドセミナー「ウォッチングビンゴをしながら親子で楽しむ秋の森」が開催されました。
当日2名のキャンセルがあり計14名の参加者(うち子共6名)となりました。
散策コースは例年と同様に10林班広葉樹見本林まわりの林道、及び国土交通省との境界である四十四田ダム巡回路を歩きました。
セミナー序盤ではウダイカンバやホオノキ・ブナの落ち葉の道を散策しながら、枯れ葉の音と感触を体感しました。また、シラカバの枝痕やクズ・クルミの葉痕を観察し、各部位が顔に見えるという特徴を説明すると、親子で指さしたり顔を近づけたりし、とても興味深く観察していました。
林内の紅葉は散り始めており道上を落葉が層をなして埋め尽くしていましたが、その中でシオデやヤマカシュウの黒い実やガマズミやミヤマガマズミの赤い実を、視覚や味覚を用いながら観察し、「甘い・酸っぱい」「苦い・おいしい」等の感想を話していました。
終盤はダム巡回路に入っての散策で、南部藩時代から残るクヌギ林の歴史について触れたり、倒れたサクラから多数生えるムキタケを発見したりしました。
次回の「春のフィールドセミナーにも参加したい」「夏と冬もやってほしい」との声があり、参加者にとって充実したセミナーだったことが感じられました。
【今後の課題】
受付の際、参加者には名札、ウォッチングビンゴシート、鉛筆、クリップボード、地図、双眼鏡を貸与しましたが、双眼鏡が古く持ち手がベタついたものが数点あり、子どもたち全員には行きわたりませんでした。今後は更新も考えていければ、よりよいものとなると感じました。