Center for Cooperative Research and Development, Iwate University

研究名称: 鋳ぐるみ工法による高機能・高性能バルブ

研究者: 工学部材料物性工学科  堀江 皓 教授  
共同研究者: 千住スプリンクラー(株)(岩手県東山町)
(有)根岸工業所(岩手県江刺市)

「次世代高機能複合型鋳物の応用研究」として鋳ぐるみ工法による複合型鋳物の製造技術を確立し、流水検知装置(バルブ)と一斉開放弁(バルブ)を開発した。

流水検知装置は、消火用スプリンクラーヘッドが作動したときに流水を検知し、火災警報を発するための装置である。一斉開放弁は、火災信号を受けてスプリンクラーヘッドからの消火液の一斉放出を制御する。

流水検知装置 流水検知装置の断面図
一斉開放弁 一斉開放弁の断面図
■鋳ぐるみ工法の特徴
  1. 設計の自由度の拡大
  2. 製造コストの削減(30%)
  3. 性能および信頼性の向上

従来は孔が機械加工で開けられていたが、これをパイプを用いた鋳ぐるみ工法で加工するためドリル加工が不要となる。ドリル加工では、直線状の孔しか加工できないが、パイプを用いることにより曲線状の孔も加工できるので、設計の自由度の拡大と製造コストの削減が図られる。又、鋳ぐるみ法で加工するとドリル加工に比べて孔の内面が平滑となり、性能及び信頼性が向上する。

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