Center for Cooperative Research and Development, Iwate University

研究名称: エキゾーストブレーキ用バルブボディ

研究者: 工学部材料物性工学科  堀江 皓 教授  

共同研究者: (株)ジックマテリアル(岩手県北上市)

「鋳ぐるみ工法による複合型鋳物の製造技術」を確立し、エキゾーストブレーキ用バルブボディを開発した。
エキゾーストブレーキ用バルブはバルブボディとバタフライバルブからなり、エンジンの排気ガスを排気管の途中で封じ込めてピストンの背圧を高め、エンジンブレーキの効果を増大させ、常用ブレーキの補助として用いるエキゾーストブレーキユニットの商品である。バルブボディは、FC250で生産していたが、ピストンの背圧を調整するためのバタフライバルブがバルブボディの内面での錆発生により開閉の作動不良が生じることがあった。
 そこで、錆発生防止を目的として鋳ぐるみ法を応用して、上図のようにバルブの内面にステンレス鋼パイプを融着接合したバルブボディを開発し、量産することができた。このバルブボディは、内面のステンレス鋼により錆の発生が抑えられ、バタフライバルブの作動不良が皆無となり、信頼性が著しく向上した。
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