平成30年度いわて産学官連携フォーラム
~リエゾン-Iマッチングフェア~
実施要領
いわて産学連携推進協議会(リエゾン-I)では、リエゾン-I参画研究機関等によるパネル展示やリエゾンーI事業化育成資金贈呈企業による産学連携の取り組み事例などの幅広い情報を提供する機会を通じて、東北地域の産学官連携を促進するために以下のフォーラムを開催する。
1.大会名称
いわて産学官連携フォーラム リエゾン-Iマッチングフェア2017
2.開催日時
平成30年11月7日(水) 12:30~17:15(※17:30~19:00交流会)
3.場所
岩手大学復興祈念銀河ホール (〒020-08551 岩手県盛岡市上田4丁目3-5 )
4.主催
いわて産学連携推進協議会(リエゾン-I)
岩手大学、岩手県立大学、岩手医科大学、一関工業高等専門学校、東北農業研究センター、
岩手県工業技術センター、岩手県農業研究センター、岩手県林業技術センター、岩手県水産技術センター、
岩手生物工学研究センター、岩手銀行、日本政策投資銀行、北日本銀行
5.共催
岩手県、(公財)いわて産業振興センター、岩手ネットワークシステム(INS)、岩手農林研究協議会(AFR)、いわて未来づくり機構
6.後援(予定)
岩手県中小企業家同友会、盛岡工業クラブ、
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
7.対象、参加人数
東北地域の中小企業及び産学官連携関係者 約200名
8.参加費
無料(但し、交流会のみ2,000円/人)
9.プログラム
(1)基調講演・・・・・・・・・13:05~14:05
(2)リエゾンーI紹介・・・・・14:05~14:20
(3)リエゾンーI研究開発事業化育成資金贈呈企業によるプレゼンテーション・・・・14:20~15:00
(4)研究機関のパネル等展示およびショートプレゼンテーション・・・・12:30~17:15
10.プログラム概要
<会 場:岩手大学復興祈念銀河ホール>(13:00~15:00)
○主催者挨拶(13:00~13:05)
リエゾンーI代表 岩手銀行
○基調講演(13:05~14:05)
「実践するオープンイノベーション」
株式会社IMUZAK 代表取締役社長 澤村 一実 氏
○リエゾンーI紹介(14:05~14:20)
「いわて産学連携推進協議会(リエゾンーI)の活動について」
リエゾンーI代表 岩手大学理事(復興・地域創生・男女共同参画担当)・副学長 菅原 悦子○リエゾンーI研究開発事業化育成資金贈呈企業によるプレゼンテーション(14:20~15:00)
株式会社 三光化成(一関市)
表面に微細パターンを有する生化学分析装置用射出成型品の開発
株式会社 東亜電化(盛岡市)
自動車部品に対応したマグネシウム合金の黒色表面処理技術の事業化
<会 場:岩手大学復興祈念銀河ホール2F>(12:30~17:15)
○個別相談会(13:00~17:00)*会場:パネル展示会場内特設コーナー
・研究機関(研究者)と企業とのマッチング
・企業・研究者の支援機関への個別相談等○研究機関、支援機関およびリエゾンーI研究開発事業化育成資金贈呈企業のパネル等展示 (12:30~17:15)
・研究機関
(1)岩手大学
No. タイトル 所属 氏名 概要 1 利益を生み出すデザインの有効性 人文社会科学部教授 田中隆充 岩手県でこれまで行ってきたデザインの活用事例を紹介し「芸術学と工学の融合」である「デザイン学・芸術工学」を地域産業で有用することで“企業,組織,地域のブランド”を支援します 2 「分子接合技術」の社会実装促進における岩手大学の取り組み 理工学部教授 平原英俊 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム) /革新的設計生産技術において、「分子接合技術」を活用し、幅広い製品分野において新たな機能性部材や軽量・低コストな製品を数多く創出する取組を進めています。 3 ウェブマイニングによる知識発見技術の開発 理工学部准教授 張 建偉 大規模なテキストの分析に基づいて、流行語や先読みブロガーの抽出、感情や評判の抽出、ネットいじめの発見、ユーザが意図する情報や、いままで気がつかなかった未知の情報を得ることを目指している。 4 水を加工液に使う安全クリーンな水機械加工システム 理工学部助教 西川尚宏 機械部品(車や半導体等)等は機械加工(切削・研削)で生産され,その際に従来加工液(油剤等薬剤等)の代りに,水を使用し廃液コスト削減し超精密・高能率加工する水加工システム:電気防錆加工法を紹介する. 5 超高齢社会と自然災害に対応する食品製造法の開発 農学部教授 三浦 靖 雰囲気の圧力と温度を調整して水の沸点と凝固点を制御し,食品構造と含水率を変化させることにより,成分や風味を保持し,食感などの理化学的特性や保存・流通温度を調整する技術「ゆるドライ®」を紹介する。 6 次世代陸上養殖システムによるフィッシュファクトリー創造プラットフォームの紹介 農学部教授 田中教幸 東日本大震災により被害を受けた三陸地域の水産業を立て直すためには、自然災害に強い生産システムが必要です。次世代陸上養殖システムの確立とフィッシュファクトリー構想の実現に向けて研究開発を行うこととした。 7 高電圧・放電プラズマの農業への応用 理工学部助教 高橋克幸 高電圧および放電やプラズマを用いて,環境中の植物の病原菌や有害物質を分解除去することや,エチレンの高効率除去によって,農産物の生産効率の向上および,鮮度保持による長期保管・輸送を可能とします。
(2)岩手県立大学
タイトル 所属 氏名 概要 8 CT画像を用いたバーチャル経食道心エコービューソフトウェア ソフトウェア情報学部教授 土井章男 心臓疾患の治療における術前検査や治療支援を目的として、比較的侵襲の低い3D-CTを使用し3次元空間で心構造の構築と把握、さらに3次元空間での仮想経食道心エコー検査の配置を試みた。 9 農作物の気象リスクに素早く対応できる農業モデル普及システム ソフトウェア情報学部講師 南野 謙一 農業分野等での気象リスク管理に活用可能な気象データの利用基盤システムを開発した.被害予測等の計算式を登録し計算を行い,その結果の地図上への可視化やその結果に基づき警戒情報のメール配信が可能である. 10 ICTを活用した高齢者の見守りとコミュニティづくり 社会福祉学部教授 小川晃子 高齢者が能動的に安否情報を発信し、それを地域で見守るためのシステムづくり。地域の見守りセンターが確認し、未発信の場合は電話かけや訪問で確実に安否を把握することにより、孤立死ゼロを目指すことができる。
(3)岩手医科大学
(4)一関工業高等専門学校
タイトル 所属 氏名 概要 11 ILCクライオモジュールのための位置調整機構『アクティブムーバ』の開発 未来創造工学科准教授 藤原 康宣 ILC(International Linear Collider)のクライオモジュール(12m, 12t)を数um単位で位置決めを行う重量物精密位置決め装置『アクティブムーバ』に関する技術です. 12 超音波切削による加工品位の向上に関する研究の紹介 未来創造工学科准教授 原 圭祐 超音波切削は,難加工の実現,加工物の高品位化などの効果が期待される。今回は,切りくず処理性,バリの低減,チタン加工の事例などについて紹介する。
(5)東北農業研究センター
タイトル 所属 氏名 概要 13 新食感をもつ食品の開発が期待されるもち小麦品種「もち姫」 畑作園芸研究領域
畑作物育種グループ長・主席研究員谷口 義則
中村 俊樹澱粉中にアミロースを含まない珍しいもち性小麦で、澱粉の糊化温度が低く、糊化後も生地が硬くなりにくい特性を持ちます。やや早生種で根雪期間90日までの耐雪性を有します。 14 強粘質転換畑での大豆の根系を改善するスリット成形播種機 水田作研究領域
水田環境グループ長高橋 智紀 真空播種機に特別なブレードを組み合わせ、大豆播種位置の近傍に深さ20cmまでのスリットを作ることにより、根系の発育不良が改善される。 15 根出し種子による水稲無コーティング種子湛水直播種技術 水田作研究領域
水田作グループ長白土 宏之 根を伸ばした種子を使うことにより,種子コーティングしない水稲の湛水直播栽培で芽が早く、よく出るようにする技術です。浅い土中播種と組み合わせることにより、転び苗や鳥害も軽減できます。 16 フレコンラップ法で穀実サイレージを迅速・省力に調製 畜産飼料作研究領域
飼養利用グループ長河本 英憲 牧草用ラッピングマシンを用いて穀実の入ったフレコン(袋)をラッピングすることで、迅速かつ省力的に穀実サイレージを調製する。 17 ICTを活用した牛発情検知システム 生産基盤研究領域
作業技術グループ上級研究員福重 直輝 赤外線、加速度および角度センサで構成されたユニットを牛の背部に装着し、ICTを活用することで、授精適期時刻の推定に重要な指標である乗駕許容行動を98%の適合率で検知する。
(6)岩手県工業技術センター
タイトル 所属 氏名 概要 18 火災の早期発見のために 炎検出用ZnO-UVセンサ 電子情報技術部
上席専門研究員遠藤 治之 火災の早期発見には炎から放射されるUV-C紫外線を高速に検出可能な光学式炎センサが有効です。本研究では炎センサの半導体化を目指し、Pt/MgZnOショットキーフォトダイオードの開発を行っています。 19 高出力半導体レーザによる材料複合化技術 機能表面技術部
上席専門研究員桑嶋 孝幸 高出力半導体レーザは高効率加工が可能で非常に注目されています。このレーザを使った鉄鋼材料、特殊材料等の溶接技術、サーメット材料等の特殊材料を様々な材料上へ複合化するクラッディング技術を紹介します。 20 デジタルシボ技術への形彫り放電加工の適用 素形材技術部
上席専門研究員和合 健 形彫り放電加工によるデジタルシボ製作の適用性を検証するために,特にシボビットが小さい時の梨地面の影響を調べた.その結果,梨地面への埋没を防ぐためのシボビット高さの閾値は54.5μm以上との結論を得た. 21 木製品のデザインの可能性を拡げる曲木技術 デザイン部
主査専門研究員内藤 廉二 木製品のデザインの可能性を拡げることができるコンプウッドシステムによる曲木技術のノウハウを、木製品製造業の活性化と発展につながるよう技術移転していきます。 22 新しい意匠創出にトポロジー最適化技術を応用 デザイン部
主査専門研究員長嶋 宏之 製品設計において寸法値などのパラメーター(変数)調整による最適形状の創出が注目されています。本発表では、トポロジー最適化を利用した新しい製品意匠の発案手法について紹介します。 23 ユーザー体験(UX)を考慮した商品開発支援 デザイン部
上席専門研究員髙橋 正明 ユーザー体験(UX)を考慮した商品開発を支援するため、デザインラボ(仮称)を設置し、「デザインの普及啓発」、「商品開発支援」、「デザイン手法・製品化技術の研究開発」に取組んでいきます。 24 「北限のゆず」の搾汁試験及び果皮エキスの開発 醸造技術部
上席専門研究員平野 高広 気仙地域の復興シンボル「北限のゆず」の果汁搾汁率を高める手動及び自動搾汁機での搾汁条件(圧搾間隙等)を明らかにするとともに、果皮エキスの開発により、ジュースやリキュール、発泡酒など商品化を支援した。
(6)岩手県農業研究センター
タイトル 所属 氏名 概要 25 イブキジャコウソウで法面を被覆して畦畔管理を省力・軽労化 プロジェクト推進室
上席専門研究員吉田 宏 イブキジャコウソウを畦畔法面に定植すると、翌年には全面を被覆し雑草の発生を抑えます。1~2年に一回の刈込で維持できる。草刈の回数を減らし、畦畔管理の省力化や軽労化が図られ、景観形成の効果も期待できる。
(7)岩手県林業技術センター
タイトル 所属 氏名 概要 26 岩手県林業技術センターにおける木材関係開発技術の実用化 研究部
上席専門研究員谷内 博規 ・アカマツ青変被害防止技術の開発
・建築基準法に対応した木質系防火処理木材の開発
・県産スギ小幅板を用いた3層クロスパネルの開発
(8)岩手県水産技術センター
タイトル 所属 氏名 概要
(9)岩手生物工学研究センター
タイトル 所属 氏名 概要 27 ゲノム解析技術を活用した研究開発プラットフォーム ゲノム育種研究部
主任研究員阿部 陽 当プラットフォームは、産学官連携によりゲノム解析技術を活用し、生産性の向上や機能性をもつ水稲や雑穀の品種を作出することで食産業の活性化に繋げることを目的としています。 28 イサダオイル濃縮粉末素材 生物資源育種研究部
主任研究員山田 秀俊 三陸で水揚げされるイサダのオイル成分には、EPA、DHA、8-HEPE、アスタキサンチンなどの機能性成分が含有されている。イサダまるごとプロジェクトで開発したイサダオイル濃縮粉末素材について紹介する。 29 抗酸化成分を含む雑穀油 生物資源研究部
研究部長矢野 明 雑穀の需要が急増する中、岩手県の生産量は減少中で日本一の産地としての知名度も低く新しい取組が必要である。未利用素材である雑穀のヌカから抽出した油は強い抗酸化成分を含み、化粧品等への活用が期待される。 30 高機能ナマコ製品研究開発プラットフォーム 生物資源研究部
研究部長矢野 明 古来中国で健康食材・生薬として知られるナマコを用い、新たな製品群を開発して国内外へ発信するための研究開発プラットフォームを農水省が推進する“「知」の集積と活用の場”に立ち上げました。 31 いわて農林水産物機能性活用研究会について 生物資源研究部
研究部長矢野 明 いわて農林水産物機能性活用研究会は、岩手県産農林水産物の健康維持増進・疾病予防機能に関する情報発信や研究開発の推進、及び機能性に着目した産業振興を、産官学金のネットワークにより実現します。 ・リエゾンーI研究開発事業化育成資金贈呈企業
- 三光化成(株)
- (株)東亜電化
- (株)モディー
- (有)三陸とれたて市場
- (株)アイカムス・ラボ
- セルスペクト(株)
・支援機関等
- リエゾン-Iの取り組み
- 銀河オープンラボの紹介
- NEXTSTEP工房の紹介
- ネットビックスの紹介
○研究機関によるショートプレゼンテーション(15:15~17:00)
銀河ホール2Fにて、各ブース参加機関より、シーズ紹介のプレゼンテーション(各3分程度)を行う。
11.交流会
会 場:盛岡市産学官連携研究センター(17:30~19:00)
会費制2,000円/人