公開講座「子牛の誕生?トラクタに乗ろう」を開催しました
農学部附属寒冷FSC御明神牧場は、地域の子供達の畜産の仕事体験と、命についての学びを目的として、11月16〜17日に1泊2日の公開講座を開催しました。対象は小学生とその保護者で、参加者は10家族25名でした。
当日はトラクタ運転体験としてベールグラブとラッピングマシンの操作体験と、牛の世話体験としてエサやりやミルクやり、そして獣医さん体験として牛の心音を聴診器で聞いたり、牛の繁殖技術について当牧場の教員から話を聞いたりしました。
さらに牛の分娩観察を内容に取り入れるため、事前に分娩間近の妊娠牛に分娩誘起処置をしておきました。1頭目の妊娠牛は14時ころにお産の兆候が強くなり、トラクタおよび牛の世話体験をいったん休止して集合し、全員で分娩の様子を観察しました。2頭目の妊娠牛は初日の夕食時にお産の兆候が強くなり、希望者のみ見学としましたが、ほぼ全員が夕食を中断して牛舎に行き分娩を観察しました。3頭目は23時の分娩で、深夜であったため就寝中の参加者には声をかけず、3名のみ見学しました。3頭目は胎児の頭位整復と牽引が必要で、教職員と学生、参加者で助産して無事に分娩させました。
終了後の参加者アンケートの結果、「とても楽しかった」「楽しかった」「ふつう」「やや不満」「不満」の5段階評価のうち「とても楽しかった」が90.1%、「楽しかった」が9.1%で非常に好評でした。自由記入欄には「感動した」「貴重な体験になった」「勉強になった」「かわいかった」「また来たい」などの声が寄せられました。