R6.7.6~R7.2.22 「パピークラス@岩手大学」を開催いたしました。

目的
 伴侶動物として動物が人間と共に生活する社会において、動物の問題行動は飼い主家族を中心に近隣にまでその影響が及ぶことがある。このため、子犬が他の子犬や飼い主以外の人と出会い、家庭以外の環境に触れることは、社会性を身に付けさせ、問題行動を予防する上でも重要である。このことから、附属動物病院では客員教授の宮田真智子先生に講師をお願いし、生後20週齢未満の健康な子犬とその家族を対象としてパピークラス(いわゆる子犬のしつけ教室)を開催し、犬の正しい飼育方法及びしつけ方法について講習を実施する。またボランティアの学生補助を募集し、獣医学生のペットのしつけを経験する場を提供する。

 

 

活動実績
(第1回)2024年7月6日、13日、20日、27日、8月3日(第2回)2024年10月5日、12日、18日、26日、11月2日(第3回)2025年1月25日、2月1日、8日、15日、22日(各土曜日、1クール4〜5回)

基本、連続する土曜日5回を1セットとし、子犬の成長とともに講習を受講してもらう。
10:00 受付
10:30 しつけ教室開始(1時間)
トイレ、食事などの基本的なしつけ法の習得。無駄吠え、噛みつきなどにたいするしつけ方法。お座り、お手、伏せ、などの基本動作をコマンド(声がけ)とご褒美により学習させる。リードの付け方、散歩の際の注意点。そのほか、簡単な遊び、芸などの教育方法など、飼い主ならびに子犬双方の指導を行う(子犬の成長に合わせ、順次実施)。
11:30 終了。解散
平均して1回につき1家族の参加であった。指導を受けたご家族は日常の疑問なども解決できたようで概ね満足であったと思われる。また、クラス終了後も宮田先生がメールにより質問などを受け付けており、飼い主との繋がりができたと思われる。

 

今後の課題
 開催する時期に都合よく適齢の子犬がいないためか、問い合わせはあるものの実際の参加者は少なかった。本年度も動物看護師に出勤日を土曜日に振り替えて手伝いをお願いしたが、動物看護師の退職者が昨年度は多く、令和6年度は補助者の確保が必要である。令和5年度からはボランティアとして希望する学生にも参加してもらっており、学生の活動として範囲を広げていき、学生がしつけを学びながら手伝いができるシステムを作る必要がある。