R5.10.28.29 公開講座「ニワトリ胚への遺伝子導入」を開催いたしました。

・目的
1)遺伝子導入実験を通じて生命科学分野に関する社会の理解がより深まるようにする。
2)地域の科学に関する関心を高める。
3)岩手大学に、興味関心を持ってもらうようにする。

・活動実績
参加定員6名に対し4名の申込みがあった。内訳は高2生1名、高1生2名であった。何れも理工学部生命コースに複数の入学者を輩出    した高校の所属であった。以下のようなスケジュールで実施した。

1日目 [10月28日 (土)](随時休憩)
9:30-10:00 集合、 オリエンテーション
10:00-12:00 講義「発生生物学の歴史、鳥類の初期発生」
~講義「組換え生物等実験について」~
12:00-13:00 昼食
13:00-15:30 実験【正常胚の観察と胚操作の練習実験】
15:30-16:00 実験【遺伝子導入実験】

2日目 [10月29日 (日)](随時休憩)
10:00-12:00 遺伝子導入胚の観察・写真撮影
手技の難度がかなり高い実験であったが、数時間の練習の後、本番の実験を行ったところ、3名中1名が完全な成功(胚発生もほぼ順調であり、狙った神経管で蛍光が確認できた)、1名が部分的な成功(胚発生が途中で止まったが、導入遺伝子由来の蛍光タンパク質の蛍光が胚体外組織で確認できた)であった。

・今後の課題
・練習実験のプロトコルを改良し、本番の実験の成功率を更に上げたい。