ベンチャー企業の設立

8.定款の作成

定款は会社の組織や運営に関する根本規則を定めた文章で、会社の憲法ともいえる存在です。

定款の記載内容には、絶対的記載事項(必ず書かなければならない事項)、相対的記載事項(記載しないと効力が生じない事項)、任意的記載事項(上記以外で定款に記載される事項)の3つがあります。

ア)絶対的記載事項
  • 商号
  • 事業目的
  • 本店の所在地
  • 資本の総額
  • 出資1株の金額
  • 株主の名前と住所
  • 各株主の出資株数
イ)相対的記載事項
  • 設立当初の取締役、監査役の名前
  • 監査役の設置
  • 会社の代表の定め
  • 代表取締役の選任方法
  • 株主総会の決議方法
  • 現物出資をする株主の氏名、出資の目的たる財産、その価格およびこれに与える株数
  • 会社の設立後に譲り受けることを約束した財産、その価格および譲渡人の名前
  • 会社の負担に帰すべき設立費用
ウ)任意的記載事項
  • 取締役の員数およびその任期
  • 会社の営業年度
  • 株主総会の開催時期

次頁以降に、新会社法における株式会社(取締役会非設置型)の定款例を示してあります。

(様式5)株式会社(取締役会非設置型)定款例

7.会社設立までの手続ベンチャー企業設立 目次9.管轄諸官庁への届出