社会人学び直しシンポジウム「東アジアの大学における社会人学び直し」開催のご案内
急激な社会変化に対応して生涯を通じて社会で活躍するためには、就職するまでに身につけた知識だけではなく継続的な学習を必要とします。こうした社会状況を受け、近年、生涯学習の場として大学が注目されており、地域の知の拠点としての役割に加えて市民に開かれた学びの場としての役割が定着しつつあります。こうした大学における学び直しを通して知識を身に着けた人々は、地域や社会が抱えている課題を解決に導く担い手としてのみならず、ひいては地域再生や地域創生の人材として活躍しています。
一方、人生100年時代と言われているなか、東アジアの国においても少子高齢化が進んでおり、人生を豊かに生きるために学び続けることの重要性が強調されています。各国の政策の中ではその受け皿として大学の役割が求められており、学校教育を終えた成人学習者への学習支援の充実化が進んでいます。例えば、大学における社会人受け入れの拡大を進めるために、中国では社会人向けの入試制度の改革、韓国では主に社会人を対象にした教育コースの導入(既に就業している者や遅れて進学した者への教育支援)、台湾では社会人を対象に学位課程と非学位課程を編成した国立空中大学と社区大学などの取り組みが進んでいます。
このシンポジウムにおいては、東アジアの諸大学から講師を招き、大変革の時代のなかでの大学における社会人受け入れの政策的取り組みと現状についてご報告いただき、国際的視点からその可能性について議論します。
多くの方々のご来場をお待ちしております。
◆開催日時:2月22日(金) 13:30~17:30
◆開催場所:岩手大学 復興祈念銀河ホール (理工学部キャンパス内)
◆定 員:100名(入場無料/要申込)
◆対 象:大学関係者、生涯学習関係者、一般市民など
◆言 語:日本語(逐次通訳あり)
◆申込方法:E-mailまたはFAXで事前にお申込みください。
◆プログラム
【開会挨拶 13:30~13:40】
岩手大学長 岩渕 明
【基調講演 13:40~14:20】
人生100年時代における社会人の学び直し
文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課 教育企画調整官 伊藤 明子
【講演1 14:20~14:50】
中国高等教育における社会人受け入れの政策の動向
―現職中小学校教員の再教育を事例に―
中国・南京師範大学 教授 胡 建華
【講演2 15:00~15:30】
韓国大学における社会人の学びのための環境整備の取り組みについて
―社会人入学を中心に―
韓国・高麗大学 研究教授 張 智恩
【講演3 15:30~16:00】
台湾高等教育における社会人受け入れの政策の動向
―地方国立大学の取り組みについて―
台湾・国立台東大学 教授 梁 忠銘
【講演4 16:00~16:30】
岩手大学における社会人学び直しプログラムへの取り組み
岩手大学 教授 佐藤 和憲
【パネルディスカッション 16:40~17:20】
コーディネーター:岩手大学三陸復興・地域創生推進機構 生涯学習部門長 朴 賢淑
【閉会挨拶 17:20~17:30】
岩手大学三陸復興・地域創生推進機構 副機構長 八代 仁
【懇親会 18:00~19:30】
(会費3000円)
【お申込み・お問合せ】 岩手大学三陸復興・地域創生推進機構 |