公開講座「フィールドセミナー-春の植物観察会-」を開催しました
講座名:フィールドセミナー-春の植物観察会-
実施日:平成30年6月3日(日)10:00~12:30
受講者数:15人 定員数:15人
【目的】
滝沢演習林にて不抜の森等を散策し、開葉期を迎えた樹木や草本の観察を通じて一般社会人・児童向けの環境教育を行う。
【活動実績】
滝沢演習林でのフィールドセミナー本年度第1回目となる春の植物観察会が、伊藤勲氏を講師として6月3日に行われた。当日は快晴で天候に恵まれたが6月にしては気温が高く、参加者には水分補給や帽子の着用を促し熱中症対策を万全にして参加してもらった。
本観察会は不抜の森を抜け8-6林班の境界を移動し、山頂の石標で休憩した後に7-8林班境界から8林班の土場を経由して事務所前の林道を戻るルートにて行われた。伊藤氏は事前に採取しておいた数種のカエデについての違いを出発前に一通り説明して参加者の関心を引き付けた。その後、観察ルート上で見られる樹木や植物について和名と方言での呼び名や名前の由来などが説明された。樹木は木材としての用途などの他に、山菜としての利用方法等が分かり易く説明された。またうるし等の意外な植物について食用に適すかどうかなど伊藤氏独自の視点からの解説もあり、参加者は大いに盛り上がった。
今回も定数いっぱい15名の参加となった。年配の方から30~40代、高校生と児童の姉弟など幅広い年代の参加となった。植物に関心の高い方が多く、予備知識が豊富な参加者もいたため伊藤氏の説明に多く質問が寄せられた。また伊藤氏の説明に皆が聞き入るため、林内の移動がスムーズで多くの植物を観察することができた。非常に充実した観察会となり参加者からは好評であった。