公開講座「子牛の誕生?トラクタに乗ろう」を開催しました

農学部附属寒冷FSC御明神牧場は、子供達の畜産体験と命についての学びを目的として、9月22日〜23日に1泊2日の公開講座を開催しました。対象は小学生とその保護者で、参加者は8家族25名でした。

 当日はトラクタ運転と牛の世話を体験しました。トラクタ体験では、トラクタに付けたベールグラブという作業機を操作して乾草ロールを掴み、ラッピングマシンという機械に乗せ、ラップフィルムでぐるぐる巻きにしました。その後、ラップしたロールにお絵描きをして楽しみました。牛の世話体験では、子牛から成牛までエサやりをした他、子牛にミルクをあげて、たくさん牛とふれあいました。

 さらに牛の分娩観察を内容に取り入れ、分娩間近の2頭の母牛に予め分娩誘起処置をしておきました。1頭目の母牛は公開講座の開始直前に分娩し、2組の家族が見逃してしまいました。しかし子牛は双子の兄弟だったため、弟子牛の産まれる瞬間には全家族が立ち会えました。2頭目の母牛は、初日の夜遅い時間の分娩でしたが、ほぼ全員が観察しました。しかし難産で子牛は自発呼吸できず残念ながら斃死しました。

 このように1頭は悲しい結果になりましたが、アンケートでは「貴重な体験になった」「考えさせられる機会になった」との声が寄せられました。全体の評価は「とても楽しかった」という意見がほとんどで、「初めて乗り物を運転して面白かった」「子牛とふれあえて楽しかった」「また来たい」等の声が寄せられました。